2020年8月21日金曜日

奇妙な話の中の、タクシー運転手の背筋が凍り付いたちょっと怖い話

 奇妙な話には怖いものも多く含まれています。ここではタクシー運転手の男性が出会った、ちょっと怖くて切ない話を紹介します。

運転手の男性がある老齢の男性客を乗せたといのこと。乗車した時から世間話に花を咲かせます。その男性は、初めてが生まれたとのこと。早くに妻に先立たれ、男手ひとつで1人娘を育てあげたそう。

その娘は立派な男性の元に嫁ぎ、ほっとするものの結婚した後もなかなか子宝に恵まれませんでした。男親では相談相手になることもできず、その事だけが気に掛かっていたそう。





半ば諦めかけていた頃、妊娠したとの朗報が入ります。体を大事にするよう娘に話し、生まれてくる孫のことを、それはそれは楽しみにしていました。

出産予定日も近づき、連絡が来た途端タクシーを呼び病院に向かうつもりで、電話の前にはタクシー会社の番号も貼りました。そして分娩室に入ったと連絡が来ます。

男性はすぐにタクシー会社に連絡、しかしその日は全て出払っていました。事情を話し、できるだけ早く来て欲しいと伝えます。ようやくタクシーは到着。事情を聞くと運転手は、自分のでもないのに急かすように走り出しました。

過去の話をそこまで聞いた時、現在運転している男性は背筋が凍り付きました。過去にそんな経験をしていたから。その節はありがとうございましたの声とともに、後ろの気配も消えました。

人間には伝えたいこともありますね。





0 件のコメント:

コメントを投稿

奇妙な話の中の、タクシー運転手の背筋が凍り付いたちょっと怖い話

  奇妙な話 には 怖い ものも多く含まれています。ここでは タクシー運転手 の男性が出会った、ちょっと怖くて切ない話を紹介します。 運転手の男性がある老齢の男性客を乗せたといのこと。乗車した時から 世間話 に花を咲かせます。その男性は、初めて 孫 が生まれたとのこと。早くに妻に...